ヘルシンキ生まれのHESBURGER
ちょっと中心を外れると現れる。 上手く言えないけど寂しいのであーる。 フィンランドというと雑誌やなんやで「かわいい雑貨の国」とか「デザイン王国」とか紹介されてる事がほとんどだけど、私はその雑誌が作り上げる印象がどうもあやしいような気がしていた。北欧の幻想はいったん捨ててほんとの姿を見てやろうって思いがちょっぴりあった今回の旅。 南の海岸の近辺はどちらかというと高級かつ優雅な地区が多い。でもトラムに乗ってずーっと北の方やら行ってみるとやっぱりヘルシンキはカウリスマキの舞台のままのさびれたわびしい街が続いていた。ずーっと北へ行くまでもなく、優雅なアパートはほんの一部であっとうまに荒涼とした街が姿を現すのだ。 仮装大会か? と思うほどの時代錯誤なかっこうをした人たちが歩いている。 昼間っからだ。 ああ、気温は寒くなかったけど。 なんつーか薄ら寒いこの光景。 カウリスマキにでてくるようなおっさんが、カフェとは言えないような路上椅子(笑)で酒だかコーヒーだか、もしくは何をするでもなく座っているような風景はあたりまえ。でもそんなヘルシンキが私の想像していたヘルシンキに近かった。むしろこっちのヘルシンキの方が好きなくらいだった。現実っぽいのだ。イギリスもそうなんだけど、独特の寒い感じ。ほこりをかぶったショーウィンドーみたいな物が私の心を掴むみたい。 そしてもう一つ、北欧の幻想を忘れよ。と、気がついた事。 20代くらいの男女はそれはもう透き通るような北欧美形な顔して歩いてるんだけど、中年になると面影は100%なくなるくらい険しい顔のおっさんおばさんになる。ここでもカウリスマキ顔というのがまさにぴったり。なんでまあこうなっちゃうのかな。色んな意味で厳しい北の大地と社会福祉の重圧がそんな顔を作っちゃうのかなぁ。っと、まだまだ奥が深いヘルシンキなのでした。
by madonotabi
| 2007-10-15 22:16
| フィンランド
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