雑談 映画パリ・ジュテーム
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見たい見たいと思っていて恵比寿ガーデンシネマまで行くのが面倒で見ていなかった映画「パリ・ジュテーム」をCATVで見た。うん、これは好きな映画だな。普段着の普通の人たちが出てくる映画。オムニバスのこの映画の1編の長さがちょうど良い。特に結末があるでもない終わり方も好き。それぞれの監督の特徴がたった5分に凝縮されていた。

私が好きだったのは、まずなんといってもガズ・ヴァン・サントのマレ地区。グリンダ・チャーダのセーヌ左岸。ウォルター・サレスの16区から遠くはなれて。トム・ティクヴァのフォブール・サン・ドニ。オリヴァー・シュミッツのお祭り広場。アレクサンダー・ペインの14区。というより、全部好きだったなあ。

(以下若干のネタばれあり)
ガス・ヴァン・サントは出演者も(よく見ると監督の他の作品、その他で活躍中の方達ですが)、話の落ちも、店の雰囲気も、走っている時に映る住人まで全て好みにばっちりはまった。ゆるい美形青年選ばせたらガス監督は天下一品。イライジャ・ウッドのエピソードは、世間では不評らしい?確かにそんな内容ではあるが、実際のところ映画の撮影という設定が後で判明するし不思議な感じが悪くなかった。普通の青年役の彼はとてもいい感じだったのでもっとこういう青年役をやって欲しい。そうそう、ルーファス・シーウェル出てたなー。好きだこの人。出てる人々みんな好きになる。そんな映画。

「16区から遠くはなれて」を見てて特に鮮明に思い出した映画があって、中学の頃、初めてフランス映画を偶然映画館で見て、(ゴダールとか当時はやったソフィーマルソーとかそんなメジャーな映画じゃ全然ない、多分何かの映画の同時上映のおまけだった気がする。)その主人公はパリ郊外の普通すぎる無機質なアパートに住んでいて部屋のインテリアの素っ気ないところや、小さいベッドや高級じゃない薄っぺらいリネンや着ているキャミソールや普通すぎるくらいどうでもいいような恋愛のストーリー、そうそう、特にかわいいでもない主人公も新鮮だし、みんなひょろひょろしているという体系すらなんだか新鮮だった。これ全てが、ある意味私に特別な美意識(?)みたいなものを目覚めさせたのを今でも覚えている。題名も忘れてしまったけれど誰一人有名人が出ているでもないこのフランス映画は今でも人生の思い出の一作である。その映画で感じた郊外の普通の人々の思いとか匂いがこの「16区から遠くはなれて」の主人公の通勤風景に漂っていた。こういう薄い郊外感と表現するようなものがとても好きなのだ。

パリを一人旅する普通のおばさんの旅のエピソードも、一人旅の多い自分がちょっぴり感じる孤独感と幸福感が現れていてくすっとさせられた。とてもいいお話。それ以外にもなぜだか泣いちゃったエピソードもあった。

2008年(日本では2009年)に今度はニューヨーク編が公開されるみたい。これまた楽しみなことです。でもまた恵比寿ガーデンシネマで公開かなー。ちょっと面倒なのよね。とにかく、こういう作品に出会えるのがなにより楽しい。更新さぼりまくりのmadonotabiでした。それでは、またー。
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by madonotabi | 2008-07-30 22:37 | 映画
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