こんなことを真面目に研究したりする国
イギリスの霧の中へ 心霊体験紀行 三浦清宏 著 三浦さんは、芥川賞作家。 勤めていた大学の海外研修制度で1年間ロンドン郊外へ滞在。 大学に提出した研究目的が「現代人の霊魂観の研究」、研究機関に「スエーデンボルグ協会」と「心霊研究会」を挙げて派遣が決まったのだという。 なんてこった。 私は1年必死に働いて1週間の海外旅行の経費を捻出してるっていうのに、大学のお金でロンドンに1年間「心霊研究」しに行ける人がいるんですよ。世の中ってーやつは。 ま、それはいいとして、その三浦さんが大真面目に研究する当のお相手の研究機関がイギリスには沢山あって、ケンブリッジ大学の国際大会なんかにも出席されたりした話がまとめられた本がこれ。 これかなり面白かった。 ケンブリッジ大学の心霊研究国際大会のメニューの中には。。 ・死後生前説各種。 ・騒霊現象の地球物理学的理論を調査するための家屋振動に関する実験。 ・「スプーン曲げ」における動力学的内部変形について。 ・エンフィールド騒霊現象についてのシンポジウム。 なーんてのまである。 間には「ティー」の時間がしっかり設けられていた。(笑) で、大学で研究したり、ポルターガイスト現象で有名な家を訪ねたり、霊能者に会ったり。。 おじさん楽しんでるなーもう。。って感じだが、本人は大真面目のようだ。 イギリスって国は、そんな風に笑っちゃうようなことを真剣に取り上げるのがまったく不思議じゃないような空気が流れている。実際、暗い霧につつまれた街は、そんな気持ちになってしまう。なんとなくイギリスが好きな理由もそんなへんてこりんな空気にあるような気もしている。 ところで、この本の中でポルターガイスト現象の起きる家の話で、家族の中に中学生くらいの女子がいることなど家族構成がかなり影響しているといったことが書いてあった。 ポルターガイスト現象がほんとか嘘かは知らないけれど、私が中学生の頃、金縛りが頻繁に起こって苦しんでいたこと、空を凄いスピードで飛んだり、体が宙に浮いたり沈んだりする夢を何度も見て、その速すぎるスピードが苦しかったことを思い出した。今となっては、まったく起こらなくなったことを考えても、多感な13歳頃の子供には説明できない何かが色々起きているっていうことだけは身をもって体験しているのだ。これほんと! 何の話をしていたんだっけ?とにかくです、著者の真面目な風貌とやってることとのギャップが面白い本でした。イギリスっていう国も、いろんな側面を持っていて面白いのです。
by madonotabi
| 2006-08-25 00:03
| イギリス
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