3月ですね。3月といえば思い出すのが「HIBINO HOSPITAL」。
HIBINO HOSPITALとは、アーティスト日比野克彦さんと東京藝術大学の研究室のプロジェクトとして1999年にスタートした活動で、現在も「アーカスプロジェクト」の一貫として続いているワークショップです。 私は2002年3月。中国からの黄砂吹き荒れる寒ーい日、このワークショップに参加しました。 「アーカスプロジェクト」は茨城が拠点のため、日比野克彦さんのワークショップも茨城で行われることがほとんどです。この日のワークショップは、水戸美術館で行われました。 神奈川県在住の私からすると、水戸っていいますと関東の端から端くらい離れています。そりゃあ遠かったのですが、何が起きるかの方が楽しみで苦にはなりませんでした。 このワークショップは事前申込み制で無料です。 老若男女集まって、日比野さん提案の”お題”について一生懸命制作に励みます。 私が参加した時のお題は”一人花見”。 その日の様子は、こちらを覗いて見てください。 このサイト、私も小さく小さく写っていてよい思い出になりました。知らない人には絶対に分からない大きさです。あはは 参加するまでは不安でどきどきでしたが、日比野さんというアーティストの発想と、知らない人とのコミュニケーション、知らない土地での自分と他者みたいなものをしっかりと確認できた面白い体験でした。 日比野克彦さんという人は、既に有名なアーティストですが、自分の制作活動だけにとどまらず、後輩やまったくの素人との交流からも新たなるイメージや活力を生み出すことになんのためらいもないということ。見も知らずの人間が集まり、不安→交流が始まってゆく→何かが生まれるという、一見面倒にも思えることを”やろう”とする”気力”、”腰の軽さ(いい意味での)”のようなものに感動したのを覚えています。 自分の地位に胡坐をかくような人は、芸術には向いてないな。 芸術は、逆に権力に逆らうようなものだし、日比野さんのこのお金になるわけでもない活動への意欲というのも才能の一つだなと確信したのでした。 桜がテーマのワークショップだったのに寒くて寒くて震えながら野外活動をしたのですが、後日、日比野さんの個展を見に行ったとき、日比野さんご本人がいらしていたので、あの日のワークショップのことお話してみたら、「ああーあの日は寒かったよねぇ、みんな怒ってなかった?」としっかり覚えていらっしゃいました。どこまでの飾らない人でしたよ。 最後に写真を撮っていただきました。 肖像権のことがよくわからないので、念のため顔を隠しましたが。。。 日比野さんの芸術に対する真剣さを忘れないように飾っています。 みなさんも探してみると面白いワークショップが色々あって、参加すると新たな発見がありますよ。いかがですか?
by madonotabi
| 2006-03-01 21:39
| 美術
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